2024年4月、伝説の番組プロジェクトXが18年ぶりに復活しました。
新プロジェクトX~挑戦者たち~。
新・プロジェクトXのために新たにレコーディングされた中島みゆき(なかじまみゆき)さんの「新・地上の星」がオープニング曲になっています。
「エックス」のささやきと共に始まり、地上の星が流れ、見ている私たちは「これから何が起こるのか、期待に胸が高揚していく」んですよね。
新プロジェクトX 男子バスケ 世代を越えた逆転劇〜オリンピック 48年の挑戦〜
注目のナレーションはだれが担当するんでしょうか。
このごろはさらっと耳に馴染んできてしまった”男子バスケ48年ぶりのオリンピック自力出場”。
あらためてしっかりと、そのすごさを確認していきたいと思います。
今回はプロジェクトXの神回を紹介します!
新プロジェクトX神回決定!なぜ男子バスケが神回に?
当ブログではバスケットボールをテーマに書かせてもらっています。
ひょんなきっかけで小学生からバスケットに足を突っ込み、ケガやレギュラー落ちなど、さまざまなことを経験しつつも、かけがえのない友人ができ、バスケットボールを題材にしたブログを書くまでになりました。
今では日々、バスケットボールのおもしろさを再確認する日々です。
正直、見るほうの立場から、こんなにハマるとは思わなかった!
そんな私がおすすめする、神回に相当するプロジェクトX!それは!
新プロジェクトX 男子バスケ 世代を越えた逆転劇〜オリンピック 48年の挑戦〜
バスケットにまったく興味がない人も、涙なしでは見られない。
そんな神回が存在するのです。
まずは出演者をさらっと見て、事前情報を入れていきましょう!
新プロジェクトX神回決定!出演者紹介!みんなの経歴は?
バスケットボール界からの出演者はこちらです。
・佐古賢一(さこけんいち)・・ミスターバスケットボールと呼ばれる
バスケット界のレジェンド、日本の苦しい時代を知っている。
・馬場敏春(ばばとしはる)・・オリンピック代表選手・馬場雄大の父
45年前、オリンピック自力出場を目指し戦うも、体格差・時代の流れにほんろうされた。
・東野智弥(ひがしのともや)・・元バスケット選手
「日常を世界基準に」と唱え、日本代表を強くした仕掛人といわれている。
・渡辺雄太(わたなべゆうた)・・パリオリンピック日本代表、
NBAで6年間プレーをし、今年富樫勇樹(とがしゆうき)のいる千葉ジェッツでの日本復帰が決まっている。
・比江島慎(ひえじままこと)・・パリオリンピック日本代表
欲しいときにシュートを決めてくれる頼れる男。比江島スイッチが人気のひとつ。
・馬場雄大(ばばゆうだい)・・パリオリンピック日本代表
NBAでのプレーを目指し所属チームからの応援も受けNBAに挑戦中。
新プロジェクトX神回決定!48年ぶりオリンピック自力出場までの道のりがけわしすぎた!
昨年のワールドカップで48年ぶりの自力出場を決めたときの、ミスターバスケットボール佐古賢一さんの言葉です。
「興奮どころじゃない、涙ぼこぼこ出てきました。我々が現役でやっていたころは、『俺たちが時代を作ってやる』っていう思いがすごく強かったんですよね。今年のチームを見て、『あーお前たちだったか』ってすごい思いました」
引用元:ニュースONE/東海テレビ/2023.11.30
かつての日本代表キャプテンの男泣き。
これを書くバスケ女子、ライトなミーハーバスケ好きだって涙が出てしまいます。
現在、愛知に本拠地を置くチーム・シーホース三河のシニアプロデューサーとして活躍している佐古賢一さん。
ワールドカップのバスケット人気を一過性で終わらせるわけにはいかないと、シーホースの全席で値下げをしたり、強いチームを作るために積極的に選手に話しかけアドバイス。
2023のオリンピック出場を決めたワールドカップをバスケット人気の追い風にと奮闘しています。
男子バスケの地上の星のひとり、佐古賢一さんは、1998年の世界大会に、たった2つの狭き門を突破して出場しています。
当時の出場枠は16、その中でアジアからは2つでした。
現在の出場枠32、うちアジアから8つ、から考えたら、日本の世界選手権出場なんて夢のような出来事だったんですね。
そんな中で一緒に戦った佐古賢一さんと同学年で、親友の折茂武彦(おりもたけひこ)さん/レバンガ北海道オーナー社長はその頃を振り返っています。
「アテネで開催された世界選手権の前に、約2週間のヨーロッパ遠征でドサ回りをしたんです。高さもフィジカルもまったく歯がたたずに全敗。本番を前に圧倒的な差を感じて打ちのめされてしまいました」
引用元:「まったく歯がたたず全敗」日本男子バスケが打ちのめされた日…/NumberPREMIER/2023.09.01
こんな記事があるんですよね、泣ける。
このときの世界選手権出場は31年ぶり。
世界に出て初めて、体のちがいや情報のなさ、準備不足を知り、そもそも同じ土俵に立っていないことに気づかされたんです。
日本男子バスケは、試合をする前から心が折れてしまう、世界との圧倒的な差をかんじていた時代がすぐそこにあって、そんな中で奮闘した地上の星がいたんですね。
私は何も知らずに、バスケ女子をしていました。
そしてその頃の地上の星がいま、ミニバスから日本代表までさまざまな世界で監督やプロデューサーなどをして日本のバスケットを世界レベルにと奮闘しているんです。
この間、東野智弥さんも「日本を世界一にしたい」と言い続けたひとりなんですね。
そして「日常を世界基準に」と、持ち前の行動力で男子のパリオリンピック予選通過への道を作ってきました。
パリオリンピック出場を決めたときの渡邊雄太さんの言葉です。
「歴史の扉をこじ開けた-」。
唯一のNBAプレーヤーとして(ワールドカップを)けん引した渡辺雄太は、「歴史はどんどんつながってる。いままでの歴史の中で、無駄な時間なんて1秒もなかったと思う。僕たちがパリを決めることが、今までずっと頑張ってきた人たちへの恩返し」。とその思いを実らせた。
試合後、40分間フル出場した渡辺は何度も「やったぞ!!」とスタンドに向けて雄たけびを上げた。試合後のインタビューでは「最高です。このためにみんな、数カ月、大変な思いしながらがんばってきたんで、やっと報われた気がします。正直不安もありました。みんな、しんどいときでも、ほんとに…」と言うと、目に熱いものが込み上げた。「みんな頑張ってくれたんで、みんなのおかげです。感謝してます」と語った。
引用元:日刊スポーツ/2023.09.02
日本のバスケットボール界には、世界に挑戦した渡邉雄太さんがいて、馬場雄大さんがいて。
田臥勇太(たぶせゆうた)さん、冨樫勇樹さんに八村塁(はちむらるい)さんもいる。
彼らのようなNBAに挑戦する先駆者がいたから、いまの若い選手がその道しるべを見失わずにがんばって、日本代表も強くなってきているんだと私は思っています。
そしてそのさらに前には48年もの長い間、オリンピックをあきらめなかった地上の星々がいたんですね。
推し活、または、ミーハーなバスケファンでも、本当にためになる情報がプロジェクトXにありました。
富樫勇樹さんの凄さはこちらで徹底分析しています!
新プロジェクトX神回決定!亡き親友への誓いが呼ぶ奇跡とは?
1988年、佐古賢一さん、東野智弥さんには福井県の北陸高校で共に戦い全国制覇を決めた親友・西俊明(にしとしあき)さんがいました。
熱血キャプテンの佐古賢一さんをいつも冷静に支えていた西俊明さん。
高校卒業後はアメリカの大学へ留学したんですね。
夢はバスケットのコーチになって日本を強くすること。
佐古賢一さんには「俺は日本一のコーチになるから、お前は日本一の選手になれ、そして一緒にオリンピックに行こう!」と熱く語っていました。
しかし西俊明さんはコーチングを学びにアメリカへ旅立って1年後、突然の帰国、ガンでした。
西俊明さん、享年21歳。
若き才能の早すぎる死でした。
親友の早すぎる死に佐古賢一は?
佐古賢一さんは涙を流しながら語ります。
「まさか西がね、死ぬとは思わなかった」
佐古賢一さんは所属チームで国内リーグ4連覇を果たし、日本代表として3度目のオリンピック・シドニー2020を目指すも敗退。
世界に通用しないマイナースポーツはいらない。
バスケットボールの実業団チームはどんどん廃部へと追い込まれていきました。
佐古賢一さんの所属するいすゞ自動車のチームも廃部となり、佐古賢一さんは40歳で引退。
オリンピックへの出場はかなわないまま終わりました。
かけがえのないチームメイトの死に東野智弥は?
高校卒業後、早稲田大学へ進むも試合に出られない日々の東野智弥さん。
くさった彼はパチンコ屋に入り浸る日々を送っていました。
そこへ現れたのはガンで闘病中の西俊明さんだったんです。
「お前何やってんの?」と言われ、自分がはずかしかったと東野智弥さんは語ります。
「練習に出ろ。そうすればチームは強くなる。試合がすべてじゃない」
東野智弥さんはハッとして、自分を取り戻すんですね。
ガンを克服して再びアメリカに行ってコーチの勉強をすると話していた西俊明さん。
彼の死後、東野智弥さんがアメリカに渡り、バスケットボールの最新理論を学びました。
日本代表にとっての永遠の課題、海外チームとの体格の差をどうやって埋めるべきか。
そこで目をつけたのかアルゼンチン代表チーム。
平均身長が日本と同じ172センチと小柄な国が王者アメリカを破ってオリンピックで金メダルと取っている国があったんです。
東野智弥さんはアルゼンチンで学び、日本チームに科学的なフィジカルトレーニングを組み込み、選手の体幹を徹底的に鍛え上げました。
今、日本代表の河村勇輝さんを始め、その成果が現れはじめています!
アンパンと牛乳が大スキだったという西俊明さん。
スタジオでの佐古賢一さんと東野智弥さんの会話です。
佐古:「アンパンと牛乳食べてる?」
東野:「食べてるよ」
佐古:「俺も食べてるよ!」
「あんこは好きじゃなかったけど、西が好きだったから食べるようになった!いまは大好き」と佐古賢一さん。
ふたりの会話、一緒に笑っている西俊明さんがそこにいるんじゃないかなっていうあたたい空気が流れていました。
私もスケールは全然違うけど、似たような経験してるから、わかるなぁ、これ書いてて涙が出ます 笑。
つぎは48年ぶりのオリンピック自力出場ってどれくらい凄いのか?
新プロジェクトX神回決定!世代を越えたオリンピック自力出場って実際どれだけすごいの?
オリンピックの出場歴はこちらです。
■バスケットボール日本代表オリンピック出場歴
[男子]
1936年ベルリン大会:9-14位
1956年メルボルン大会:10位
1960年ローマ大会:15位
1964年東京大会★:10位
1972年ミュンヘン大会:14位
1976年モントリオール大会:11位
2021年東京大会★:11位
2024年パリ大会
引用元:Yahooニュース/2024.02.12
東京大会★は開催国枠での出場なので、自力出場はモントリオール大会以来の48年ぶり。
その年に生まれた子がもう48歳になっているということですよね。
パリ大会の代表選手の親が生まれたか、生まれていないか、くらいの年月が経過しています。
その注目の男子日本代表のパリオリンピックで試合が行われました。
東京2020オリンピック銀メダルのフランスにあわや勝つのでは?との戦いっぷり。
もう勝てないマイナースポーツなんて言わせない!
そんな決意も見られるような試合内容でした。
新プロジェクトX・男子バスケのナレーション、田口トモロヲさんも観てくれるんでしょうか!
次は、スラダンのあの人もコメントを???
新プロジェクトX神回決定!日本代表のパリオリンピック自力出場で日本中がわいた!
バスケットのオリンピック出場枠は12枠です。
男子は昨年の2023ワールドカップの”各大陸の”上位国に出場権がもらえることになっているんです。
日本は3勝2敗で全体の19位。
あれ?もらえないんじゃ?と思うけれど、19位がアジアの最高位、出場権は各大陸の上位チームということでアジアの1枠を手に入れた!ということになるんですね!
しかも昨年のワールドカップはフィリピン・日本(沖縄)・インドネシアの共同開催で、沖縄アリーナで決めたパリオリンピック出場だったんです。
ゴリゴリのバスケットファンも、スラダンが好きとか、選手かっこいい~、のライトなファンもみんな一丸となって応援しました。
田口トモロヲさんも新プロジェクトXのナレーションとして喜んでいてくれたらうれしいですね。
あの感動がまたパリで見られるかと思うとワクワクがとまりません。
個人的にモントリオールオリンピックには思い入れがあるので、48年ぶりという数字とモントリオールという言葉で改めて、日本バスケットボール界の偉業を再認識してしまいました。
次は新プロジェクトXのナレーションはだれ?
新プロジェクトX神回決定!男子バスケのナレーションはだれ?
男子バスケの地上の星、世代を越えた逆転劇〜オリンピック 48年の挑戦〜
ナレーションは俳優の田口トモロヲさんです。
田口トモロヲ(たぐちともろお)さんは2000年から2005年まで放送された過去のプロジェクトXでもナレーションをやっていたんですよね。
その頃から淡々として、それでも人を惹きつける話し方が魅力です。
言葉と言葉のあいだにすこし間を置く語り口で、心に訴えてくるんです。
「エックス」と一瞬で人を引き寄せる一言で番組が始まって、田口トモロヲさんのナレーションが聴こえてきます。
それだけで、あっ、プロジェクトXが始まったなってわかるんです。
安定の心に語りかける田口トモロヲさんの語り口。
そして、中島みゆきさんの歌う地上の星が流れて、それだけでウルっとしてしまう。
私はプロジェクトXは今も18年前もとても大すきな、勉強になる番組と思っています!
男子バスケの地上の星はどこにあるの?
新プロジェクトX神回決定!男子バスケの地上の星はここにあります!
・新プロジェクトX・男子バスケのナレーションは田口トモロヲさん。
・男子バスケの地上の星、世代を越えた逆転劇〜オリンピック 48年の挑戦〜に佐古賢一、馬場敏春、東野智弥、渡辺雄太、比江島慎、馬場雄大らが出演!
・昨年の2023ワールドカップで48年ぶりのオリンピック自力出場を決めました。
・ここまでバスケット界を選手として、監督としてプロデューサーとして支えてきた地上の星々が男泣き。(バスケ女子ももらい泣き)
・2024年7月27日から、待ったなしのオリンピックバスケ漬けの日々が始まっています!
新プロジェクトX神回決定!男子バスケットボールの48年の世代を越えた戦い。
かつての地上の星はレジェンドになり、生まれた子は親になり、さらにその子どもが日本代表選手としてオリンピックへ~48年越しの挑戦~。
アジアで1位だけどワールドカップでは19位。
こんな差は吹っ飛ばしてがんばってほしい!
選手たちの悔いの残った顔は出来たら見たくない!
こっちも本気で応援します!
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