今回は、NBA、Gリーグで活躍のジェイコブ ギルヤード(Jacob Gilyard)選手を紹介します。
ジェイコブ ギリャールは小柄で、身長はNBAではかなり低い方に属しています。ですが、その俊敏さとディフェンス力でチームに貢献し続けています。
まさに低身長界の星。私たち日本人にとって注目せざるを得ない選手です。
ジェイコブ・ギルヤードの評価やプロフィールは?
身長のハンデを感じさせないプレーで、NBAファンの間でも注目を集めているジェイコブ ギルヤードの魅力に迫っていきましょう!
ジェイコブ ギルヤード?ジェイコブ ギリャール?身長低いランキング何位?プロフィールは!?
まずはジェイコブ ギルヤード選手のプロフィールから。
項目 内容 名前 ジェイコブ・ギルヤード(Jacob Gilyard) 生年月日 1998年7月14日 身長 173 cm (5フィート8インチ) 体重 75 kg (165ポンド) ポジション ポイントガード 所属チーム ブルックリン・ネッツ(2ウェイ契約)
ジェイコブ選手は上記のとおり1998年生まれの現26歳の若手ポイントガードです。
ジェイコブ ギルヤードの一番の特徴として挙げられるのが、身長ですよね。173cmはNBAの中でもかなり低い身長です。
日本人の平均成人男性の身長とほとんど変わらないのではないでしょうか?またNBA選手の平均身長が約198cmということを考えると、ジェイコブ ギルヤードのサイズはNBAでは圧倒的に小柄だと言えますよね。
現在のNBA低身長ランキングでの順位は次のようになっています。
マーキス・ノウェル(Markquis Nowell)の172.7cmに次いで、2位に位置。
引用:NBA.com
正直ここら辺の微小な差は、少しの身長サバ読みやその日のコンディションにもよるため、ほぼ同じと言ってもいいでしょう。ただ、それでもNBAで活躍するジェイコブ ギルヤード選手の秘密には好奇心がわきますよね。
そんなギルヤード選手の強み、プレースタイルは後ほど解剖していきます。
彼の名前の呼び方にはジェイコブ ギルヤード、ジェイコブ ギリャールと主に二つあります。これは英語から日本語に変換する上での発音上の問題なため、自身の好きな方の呼び方で良いと思います。
どうしても日本語にはない発音が英語にはある為、このような現象が起きてしまうんですよね。
よく、オリンピックなどの国際大会のテレビ実況で選手の名前に対して違和感を覚える人は少なくないのではないでしょうか?
例えば、
フランス代表「ルディ・ゴベア選手」を「ルディ・ゴベール選手」と実況の方が呼んでいるのを聞いて、私はすごく違和感を感じました。
このように人によって英語のとらえ方が違うため、あまりここについては気にする必要はないでしょう。
ただ、私がジェイコブ選手についてネットで調べた限りでは、「ジェイコブ ギルヤード」の方が良く見かけため、よりこちらが一般的と言えるかもしれません。
それでは、ジェイコブ・ギリャール選手の秘密であるプレースタイルについて迫っていきましょう。
ジェイコブ・ギリャールの評価・紹介!圧巻の低身長ディフェンス!
まず、ジェイコブ・ギリャールの最大の特徴は、間違いなくディフェンス力です。173cmというサイズを補うために、相手の攻撃を未然に防ぐスティールの技術に長けています。
相手選手に素早く接近し、鋭いディフェンスでボールを奪う能力に長けており、その能力はNCAA(アメリカの大学バスケ)時代からすでに高く評価されていました。
ジェイコブ ギルヤードは2021年の12月5日に当時の大学歴代最多スティール数である、385スティールを破り、466本のキャリアスティールを記録し大学バスケを終えました。
この記録は現在でも破られておりません。すごい数ですよね。
以前の記録とこれほどの差があると、彼のディフェンスでのインパクトがどれほど大きかったのかも理解できます。
また、その記録が理由にもなり、ジェイコブ ギルヤードは大学時代に「ディフェンシブプレーヤー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
このスティール数に繋がる秘密としては、ジェイコブ ギルヤードの俊敏さとタイミングの良さです。
身長が低い分、地面に近い位置での動きが早く、相手選手がボールをドリブルしている隙を見逃さずにスティールします。また、小柄な選手のアドバンテージでもあるフットワークの良さがそれを引き立てています。
このディフェンスの精度はNBAでも高く評価されており、試合中に彼が相手からボールを奪い、会場が湧く瞬間はとても最高です。
スティールではありませんが、過去にあのステフィン・カリー選手をブロックした瞬間の会場のどよめきは忘れません。
当時の動画は当時SNSでも拡散されており、とても話題になりました。カリー選手からしても、なんとも屈辱的な思い出ではないでしょうか。
ジェイコブ・ギルヤードのグリズリーズでの活躍・NBAデビューとは!?移籍は身長が原因?
2022年のNBAドラフトで指名されなかったジェイコブ・ギルヤード選手ですが、メンフィス・グリズリーズとの契約を果たし、彼はプロとしてのキャリアをスタートさせました。
多くの選手がドラフトで選ばれなければNBAへの道を諦めることが多い中、ジェイコブ ギルヤードは持ち前の努力とスキルでそのチャンスをつかみました。
Gリーグでのプレーも経て、ついにNBAデビュー。デビュー戦では、3得点、7アシスト、4リバウンド、そして3スティールを記録します。
素晴らしいスタートを切り、その後もNBAの舞台での存在感を発揮しました。
また、ジェイコブ ギリャールの3ポイントシュートの成功率は42.9%という驚異的な数字を記録し、オフェンス面でもしっかりとチームに貢献しています。
デビュー戦からこれだけのインパクトを残せる選手はなかなかいません。特に、アシスト数が多いという点で、チームメイトとの連携を重視した彼のプレースタイルが印象的です。
ジェイコブ ギルヤードのような自己犠牲をして、チームの勝利に貢献する選手はNBAに多くはいません。
ほとんどのNBA選手は学生時代からスポットライトを充てられており、チームの主軸としてプレーしてきています。そんな選手が、周りのために「脇役」になることは簡単ではありません。
ジェイコブ選手も彼なりにNBAにアジャストしたのだと思います。スタメンポイントガードとして出場したジェイコブ選手の活躍は素晴らしいですよね。
当時、チームのエースでスタメンポイントガードであるジャ・モラント選手が大きな怪我をしていたこともあり、チャンスが回ってきました。
そのチャンスを十分に活かしたギルヤード選手。16得点(そのうち5本のスリー)、5アシスト、2スティールと素晴らしいスタッツを残しました。
しかし、それでも厳しい世界なのがNBA。2024年2月24日に、チームのグリズリーズから、放出をされてしまいます。
チームのロスター(公式戦に出場できる、チームに所属する選手の枠数)の問題もあったと考えられますが、2023-2024シーズンのグリズリーズの成績は落ち込んでおり、その影響もあるのではないでしょうか。
低身長NBAプレイヤー!ジェイコブ・ギリャールがブルックリン・ネッツ移籍!?
2024年にメンフィス・グリズリーズを離れたジェイコブ・ギルヤード選手ですが、その後ブルックリン・ネッツと2ウェイ契約を結びました。
この契約により、彼はNBAとその下部リーグであるGリーグの両方でプレーするチャンスを得ました。
ブルックリン・ネッツでの主な役割は、バックアップポイントガード。スタメンポイントガードの交代枠として出場します。
出場した4試合では、平均11.3分出場で、無得点、0.8リバウンド、1.5アシスト。
引用:ESPN
グリズリーズ時代のようなパフォーマンスは出せていません。
- チームにデニス・シュルーダーとデニス・スミスjrといったポイントガードがすでに存在する。
個人的にはこのことがギルヤード選手が活躍できない要因ではないかと感じます。
彼らはどちらも身体能力、スピードを生かしたディフェンスが持ち味の選手。ジェイコブ選手とタイプが全く同じなんですよね。
そのため、ふたりのデニスを超えなければ出場機会にも恵まれません。
ネッツは平面でのディフェンスに力を入れたチームであり、その能力に特化した選手を集める傾向にあります。
そのため、ジェイコブ選手もチームに加わることができたのですが、その分ライバルプレーヤーが増えてしまうという結果に。
ジェイコブ ギリャールにとって、なかなかの厳しい環境です。ですが、彼の実力は決して大きく劣っているわけではありません。必ず、ジェイコブ・ギルヤードを欲するチームがいるはずです。
その機会を待ち、今はひたすら経験を積むといった時期なのかもしれませんね。ギルヤード選手のことです。必ずやってくれると私は信じています。
ジェイコブ・ギルヤード選手の紹介・身長まとめ
・ジェイコブ・ギルヤード選手は173cmという小柄な体格で活躍するNBA選手。
・NBA身長低いランキング2位に位置しています。
・ギリャールの最大の特徴は、ディフェンス力。
・大学時代に「ディフェンシブプレーヤー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
・メンフィス・グリズリーズで、プロとしてのキャリアをスタート。
・現在はブルックリン・ネッツと2ウェイ契約を結び、スタメンポイントガードの交代枠として出場しています。
彼のプロフィール、プレースタイルには、似た体格を持つ日本人として惹かれるものがありますよね。ジェイコブ・ギルヤード選手を見て、ある日本人選手と比較する人も少なくはないのでしょうか。。。
そう、河村勇輝選手ですよね!
彼も172㎝と小柄な体格を持ち、スピードと粘り強いディフェンスを武器にした、今年からNBAに挑戦する選手の一人。さらに、契約下のチームもメンフィス・グリズリーズと全くの同じ。
まさに河村勇輝さんにとって、ジェイコブ選手のキャリアが一つの物差しになるのではないでしょうか?
河村勇輝選手を応援する日本人として、ジェイコブ選手の今後のキャリアは注目する価値がありますよ。
2ウェイ契約を通じてGリーグとNBAで経験を積み重ねた、ジェイコブ・ギルヤード選手。彼のさらなる飛躍に期待しましょう。
彼のような小柄な選手がNBAで成功することが、日本の未来のバスケットボール界の希望です。将来的にもし、河村選手とのNBAでの対戦が実現したら大盛り上がり間違いありません。
そんな夢も見ながら、これからのNBAも楽しんでいきましょう。
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