若手NBAプレーヤーとして注目を集める、アイザイア・ハーテンシュタイン選手。
アメリカとドイツのルーツを持ち、独特の存在感を放つ彼は、特有のプレースタイルでファンを魅了しています。
今回の記事でわかること
・ドイツ代表として活躍したのか
・NBAでの評価・年俸
まだまだ知られていない彼のバックグラウンドや、今シーズンの新たな挑戦について、一緒に見ていきましょう!
バスケットボールファンだけでなく、普段あまりNBAを見ない方も楽しめる内容をお届けしますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
アイザイア・ハーテンシュタインの成績は!?ドイツ代表?
まず、ハーテンシュタインの2023-24シーズンの成績を見てみましょう。
彼は75試合に出場し、次のような成績を残しました。
・8.3リバウンド
・2.5アシスト
・1.2スティール
・1.1ブロック
この成績はリバウンド力とディフェンス力が光っていることを意味しています。
このスタッツから、彼はディフェンシブなセンタープレーヤーで、ゴール下でチームの最後の砦として活躍しているということがわかるんですよ。
そんな彼ですが、今夏行われたパリオリンピック。
実はドイツ代表に選出されなかったんです。
ハーテンシュタイン選手の父、フローリアンがドイツ人であることから、ドイツ国籍を保持しており、国籍自体に問題があるといったわけではありません。
日本の場合、NBA選手となれば日本代表召集はまず間違いないでしょう。
しかも彼のようなセンタープレーヤーは非常に貴重な存在です。
では、なぜNBAでも活躍するリーグ有数のセンターがオリンピック不選考なのか?
この理由はドイツ代表のロスター(プレーヤーリスト)に関係があります。
・ダニエル・タイス(PF/C 203cm)
・ヨハネス・フォウクトマン(C 211cm)
・モリッツ・ワグナー(PF/C 211cm)
このようにユーロリーグ、NBAでも経験豊富なセンタープレーヤーが複数おり、ポジション争いが非常に激しいんです。
さらに、彼らは2023ワールドカップ優勝メンバーであり、国際大会での経験も豊富。
それに対して、ハーテンシュタイン選手の国際大会の経験は0。
一度もドイツ代表として出場したことがないんですよね。ここが一番の懸念点だったと思われます。
ドイツ代表の強みとして、選手のバランス、そしてチームワークが挙げられます。
ドイツ代表のロスターには、正統派ポイントガードであるデニス・シュルーダー、NBA期待のスコアラーであるフランツ・バグナーなど、他にも優秀な選手がゴロゴロいるんです。
しかも、彼ら全員に明確な役割が与えられており、チーム戦術への適合性も極めて高いレベルになっています。
加えて、アメリカを倒しワールドカップ優勝にまでたどり着いたチームワークがあります。
そんな彼らをパリオリンピックでも招集するのは至極必然なことだと言えるのではないでしょうか?
実際、2023ワールドカップメンバーから10名が継続してパリメンバーに選出されています。
これによりハーテンシュタイン選手の代表漏れに繋がってしまったんですね。
そうは言っても、個人的に彼の代表入りは遠い未来ではないのかなと思います。
やはり体格、身体能力はチームにとって大きな武器です。
また、パリオリンピックでのドイツ代表は4位と順位を落としています。
次の国際大会に向けての変革案として、彼の名前が挙がることは不思議ではありません。
次に、ニューヨーク・ニックスでのハーテンシュタインの評価について見てみましょう。
どんな活躍だったのでしょうか?
アイザイアハーテンシュタインのニックスでの評価は?
2023-24シーズン、彼は75試合に出場。
スターティングセンターとしての役割もこなしてきました。
これほどの出場機会を得た要因としてチームのセンターであるミッチェル・ロビンソンの怪我による離脱が大きいでしょう。
ハーテンシュタインがその穴をしっかりと埋める形でチームを支えました。
そこで光ったのがやはり彼のリバウンド力やディフェンス力、そしてハッスルプレーです。
特にディフェンス面でのハッスルプレーはチームの士気を挙げる上で、とても効果的。
常にどんな体勢でもショットブロックを狙い続け、走り続けるプレースタイルはチームディフェンスを底上げしたんです。
こういう泥臭いプレーを行う選手がチームには必要不可欠。
彼のような選手のおかげで、ハイライトプレーのような際立ったプレーが生まれるんですよね。
そしてその結果、チームはカンファレンス2位といった上位チームへと成り上がりました。
2023-2024の彼のハイライトプレーは圧巻です。
長年低迷していたニックスにとって、彼の所属していた直近2シーズンは特別なもの。
この2シーズンでチームはガラッと変わり、優勝を目指すコンテンダーチームにまで成長することができたんですから、ニックスファンも大喜びです。
ただ、ニックスファンとしては、彼に残ってほしいという声も多かったのですが、サラリーキャップ(選手へ支払うチームの年俸上限)の問題でそれが叶いませんでした。
残念がるファンの声に彼への愛が伝わりますよね。
アイザイア ハーテンシュタインのサンダーとの契約
2024年7月、アイザイア・ハーテンシュタインはオクラホマシティ・サンダーと3年8700万ドルの大型契約を結びました。
この契約は彼のキャリアで最も高額なものとなり、大きなステップアップです。
サンダーはチームとして昨シーズン、西カンファレンス1位に位置付けており、上昇軍団の乗りに乗ったチームです。
この契約の意図としては、チームのリバウンド、そしてディフェンス面の強化でしょう。
ハーテンシュタイン選手のこれまでのディフェンスやリバウンドでの貢献が評価され、サンダーの若いコアメンバー、特にシェイ・ギルジャス=アレクサンダーやチェット・ホルムグレンとの相性が良いと期待されています。
特に彼の113㎏の強靭な体格はチームのセンターであるチェットの弱み、フィジカル面を補完する重要なピースです。
これまでチェット選手のフィジカルの弱みがチームの問題点としてあり、相手の大型選手を守る上で苦労した部分がありました。
この改善により、サンダーが本気でNBAファイナル優勝に向けて舵を切ってきたことが分かります。
ハーテンシュタイン選手にとっても今シーズンはこれまでで一番意味のあるシーズンになるはずです。
また、直近の情報として今オフシーズンのピックアップゲームのハイライトがSNSで上がっていました。
そこには複数のスリーポイントを決め、キレキレのドリブルを見せる姿が。
これには、海外のファンも「彼はダーク・ノヴィツキー(NBAレジェンド)だ」、「様子が違うぞ」、「今シーズンはサンダーのものだ」との反応。
彼のプレーに驚く声とともに、今シーズンのサンダーへの期待の声が上がっています。
個人的に、若手軍団で知られるサンダーにとってハーテンシュタイン選手は最適なフィットだと感じます。
チームには若手選手ならではの明るいムードがあり、26歳の彼にとって溶け込みやすいチームなのではないでしょうか?
サンダーの若い選手たちとの連携を見て、彼がどんなシナジーを発揮するのか楽しみです。
アイザイア・ハーテンシュタインのwiki風プロフィール!年俸は!?
アイザイア・ハーテンシュタイン選手のwiki風プロフィールと年俸リストを作ってみました。
wiki風プロフィール!
Isaiah Hartenstein
項目 詳細 名前 アイザイア・ハーテンシュタイン (Isaiah Hartenstein) 生年月日 1998年5月5日 (26歳) 出身地 アメリカ オレゴン州ユージーン 国籍 アメリカ / ドイツ 身長 213cm (7フィート0インチ) 体重 113kg (250ポンド) ポジション センター / パワーフォワード 利き手 左 NBA経験 6シーズン (2024年現在) 背番号 55
ハーテンシュタイン選手はドイツ人の父親とアメリカ人の母親を持つ、26歳(2024年時点)の期待若手プレーヤーです。
アメリカ合衆国で生まれたハーテンシュタイン選手は2008年にドイツに引っ越します。
そこでメキメキとバスケットボールの頭角を現した彼は、2015~2017年までドイツ、そしてリトアニアでのリーグでプロとして活躍。
そして、むかえた2017年。ヒューストン・ロケッツにドラフト2巡目43位で指名されNBAキャリアをスタートさせました。
そこからのNBAキャリアは厳しいものでした。
Gリーグ(NBA下部リーグ)からのスタートだった1年目はNBAでのプレーを果たすことなく終了。
2018-2019シーズンに見事NBAデビューの夢を叶えますが、それ以降なかなか出場機会はもらえませんでした。
次のシーズンにはチームから解雇。その後複数のチームを転々とすることとなります。
不安定なNBAキャリアを送るハーテンシュタイン選手。それでも必ずどこかしらのチームには所属しており、契約を勝ち取っています。
では、そんな彼の契約金、年俸はどのくらいなのでしょう?
年俸はいくら?
そんな疑問に答えるために、彼のチーム経歴、毎年の年俸を表形式でまとめてみました。
シーズン | チーム | リーグ/国 | 年俸 (USD) |
2015-2016 | アルトランド・ドラゴンズ | ドイツ | 非公開 |
2016-2017 | ジャルギリス・カウナス | リトアニア | 非公開 |
2017-2018 | ヒューストン・ロケッツ | NBA | $815,615 |
2018-2019 | ヒューストン・ロケッツ | NBA | $838,464 |
2019-2020 | ヒューストン・ロケッツ | NBA | $1,416,852 |
2020-2021 | デンバー・ナゲッツ | NBA | $1,620,564 |
2021 | クリーブランド・キャバリアーズ | NBA | $1,620,564 (同シーズン) |
2021-2022 | ロサンゼルス・クリッパーズ | NBA | $1,729,217 |
2022-2023 | ニューヨーク・ニックス | NBA | $7,804,879 |
2023-2024 | ニューヨーク・ニックス | NBA | $8,195,121 |
2024-2025 | オクラホマシティ・サンダー | NBA | $27,600,000 |
ヨーロッパリーグ時代の年俸は公開されておらず、NBAでの年俸をまとめました。
年々と段階的に上がっていることが分かりますよね。
ここで最も注目なのが今秋から始まる2024-2025シーズンでの年俸。
昨年と比べて桁違いに上がっています。
今夏に新たな3年の大型契約をオクラホマシティ・サンダーと結んだハーテンシュタイン選手。
具体的には、初年度に2760万ドル、2年目は2900万ドル、最終年度は3030万ドルという驚異的な金額。
なんと昨年の3倍近くの年俸ということもあり、彼にとっても満足といえる内容となっています。
この理由として、昨シーズンまで所属していたニックスでの彼の活躍があります。
アイザイア・ハーテンシュタインまとめ
アイザイア・ハーテンシュタイン選手の強みは、リバウンドやディフェンスでの貢献、さらにチームプレーへの適応力です。
ニックスでの活躍を見ていると、サンダーでも間違いなく重要なピースとして機能するでしょう。
また、ドイツ代表への選出も時間の問題と言ってもよいのではないでしょうか?
成績やドイツ代表との関係、そしてサンダーとの契約まで幅広く見てきました。
この記事を通して、少しでも彼に親しみを持っていただけたら幸いです。
私自身、彼のように堅実で着実に成長する選手には特に期待を寄せています。
サンダーでの今後の活躍が本当に楽しみです!
皆さんも、ハーテンシュタイン選手の新天地での活躍に期待をし、白熱するNBAの試合を楽しんでいきましょう!
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