今回は桐光学園の監督を紹介します。
激戦区神奈川で桐光学園をインターハイの常連校に作り上げた監督はどんな人なんでしょうか。
桐光学園の選手たちは礼儀正しくて見ていて気持ちいいですよね。
毎年そんなチームを作る監督の指導法を見て行きましょう!
桐光学園バスケ部の監督はだれ?有名な人?
桐光学園バスケット部の監督は髙橋正幸(たかはしまさゆき)さん。
かつては、なかなか勝てなかったチームを激戦区神奈川のトップに押し上げました。
髙橋正幸監督は勝てない頃は言い訳と称して、日本で1番強いチームになりたいけど、日本で1番良いチームになろうと言って、日々チーム一丸となってがんばっていたんです。
モノを大事にするとか、時間を守るとか、挨拶は高校生らしくしっかりするとかそういうことから努力をしていました。
その考え方のすばらしさを、Bリーグ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズでトッププレイヤーとして活躍している齋藤拓実(さいとうたくみ)さんが高校時代をふりかえるインタビューで語っています。
――高校3年間で最も成長した部分は?
齋藤 一番成長したのは、精神的な部分ですね。桐光では部活以外のところでも人として成長させてもらったので。技術だけでなく精神的に成長できたことにすごく感謝しています。――それは顧問の先生の方針でもあった?
齋藤 そうですね。バスケ部には「桐光学園のバスケットボール部員である前に、桐光学園の生徒であれ」という部訓があって。スポーツ推薦で入ったから、ただバスケットをやっているだけじゃダメだよという教えだったので、それが大きかったと思います。
引用元:トッププレーヤーの高校時代/バスケットボールキング/2022.11.27
有名な大監督や、強くて良いチームを見習って、最初は形から入って今の強い桐光学園バスケ部を作ってきたと言っている。
形から入ったけれど、その形が実を結んで、今もうけつがれているんです。
個人的には、桐光学園バスケ部の髙橋正幸監督は、将来バスケットの道に進んでも進まなくても社会人として立派に生きていくための人間力も育てているんだと感じました。
桐光学園バスケ部の髙橋正幸監督は本当は別のスポーツをやりたかった?
桐光学園バスケ部の監督はなんのスポーツをやっていた?
神奈川県川崎市の百合丘出身の髙橋正幸監督、小学校時代は野球少年でした。
その後進んだ西生田中学校ではなんと!
地元のクラブで野球と、入学した学校に野球部がなかったからという理由で入ったバスケ部の二刀流をこなしていたんです!
高校から6期生として桐光学園に入学して、念願の野球部に入部したんですね。
桐光学園高では「念願だった」という野球部に所属。野呂雅之野球部監督就任1年目の夏に県大会ベスト8まで進んだ「桐光旋風」を起こしたメンバーの一人だ。
引用元:麻生区版/タウンニュース川崎/20161209
そんな「桐光旋風」を起こした髙橋正幸監督は桐光学園を卒業して、日本体育大学へ進みます。
ここでちょっと、ご縁というか、面白いことが起こるんですね。
日本体育大学に中学時代のバスケ部の先輩がいて、「一緒にバスケットやろう!」と誘われて、バスケット部に入ってしまうんですよ。
いずれ体育の先生になって野球を教えられたらなという気持ちで日体大に行ったのに、日本で一番強いバスケ部に入ることになりました(笑)。部員は300人くらいいました。もちろん下で頑張っていましたが、当然ベンチにも入っていないです。なので、僕個人としてはノンキャリアです。
引用元:PICKUP/BASKET COUNT/20201105
いさぎよいというか、人生、力を入れすぎず、こんな風でいいんだなと私は感心させられてしまいました。
桐光学園バスケ部の髙橋正幸監督は、日体大学時代に高校や中学にコーチ見習いとして教えに行くうちにバスケットの指導者になろうと志したんですね。
そのまま教職免許を取り、母校である桐光学園へ赴任し、バスケ部の監督をまかされるようになりました。
桐光学園バスケ部の監督がすごい!オールコートを自分でつくる?
2024年7月現在、教師として母校の桐光学園へ戻って35年。
公式戦で1勝もできなかったチームが強豪校へと成長した大きな理由はオールコートの体育館で練習できるようになったことだという髙橋正幸監督。
当時の桐光学園同様、とくに公立高校などは体育館はほかの部活と兼用ですもんね。
私の経験でも、普段はハーフコートでしか練習できていないけれど、公式戦を勝ち進んでいくとオール―コートのゲームになり、果てしなく広く見えました。
その逆でふだんオールコートで練習している学校は、ハーフコートの試合は体力的にも楽勝ということになるんですね。
桐光学園バスケ部の髙橋正幸監督はハーフコートしか使えない頃、自分で体育館をホームセンターの板で作ろうかなと本気で思ったこともあるんです。
それくらい練習する環境は大事ということですよね。
桐光学園バスケ部はオールコートで練習する環境ができて、スポーツ推薦枠ができてから、よい選手が入学してくるようになり、その原石を磨いて、磨いて、強くなりました!
そのバスケット部の精神は?
桐光学園バスケ部の監督はラグビーの精神で指導?
「選手はラグビーみたいな感じで育てていかないと」と話す桐光学園バスケ部監督の髙橋正幸さん。
私も、ラグビーワールドカップをスタジアムに見に行ったりするので、そんなにラグビーを知らない方ではないと思っているのですが、すみません、いまいちピンときませんでした 汗。
髙橋正幸監督は練習方法にラグビーの精神を取り入れているんです。
──良い選手が入ったとしても、その才能を発揮できずに辞めてしまう選手も少なからずいると思います。髙橋先生はコミュニケーション力が非常に高いとお見受けしますが、生徒ともストレートに言い合ったりしているのですか?
「君は下手」って言っちゃいますね。「何が足りないですか」と選手から質問しに来ることもありますが、「身長を20cmくらい伸ばしたら」って言っています(笑)。冗談ですが、私の側から自分をさらけ出すことで選手の意見はよく聞くようにしています。選手じゃないから選手の気持ちは分からないですし、「今の伝え方はどう思う?」って。それが一番大事なんですよ。野球はサインを出して、指示通りに行動するじゃないですか。ラグビーみたいな感じで育てていかないとダメなんです。
引用元:PICKUP/BASKET COUNT/20201105
つまり、試合になったら瞬間瞬間の判断をするのは選手本人だから、場面に応じた状況判断を練習の時に身に着けていくということですよね。
そのためには監督側から選手ひとりひとりに歩みよって、なんでも言い合える信頼関係をつくる!
確かにバスケットはサインもなく、監督はベンチでいろいろ叫んでいるけど、指示がよくわからなかったときや、聞き取れないときもありました。
ずっとバスケットをやってきた私は、それが当たり前だと思っていました。
野球をやっていた桐光学園バスケ部監督の髙橋正幸さんの話を聞いて、スポーツによってこんなに違うものなんだと納得させられるものがありましたね。
髙橋正幸監督のトレーニングのタイミングにも秘密があります。
桐光学園バスケ部の強さの秘密!監督の考えるトレーニングとは?
桐光学園のバスケ部は筋トレなどのトレーニングをバスケットボールの技術練習の前にやっています。
髙橋正幸監督は先に筋トレなどのトレーニングをやって、わざとヘトヘトにしてからシュートなどの技術練習をするんですよ。
2時間の全体練習の後に1時間は自主練という形を取っていますが、今はトレーナーさんが先にサーキットトレーニングをやるというやり方をしています。昔は工夫もなく、根性しかなかったですがね(笑)。
引用元:PICKUP/BASKET COUNT/20201105
今は長時間の練習ができなくなりましたよね。
昔は授業のあとも、テストの日も、休みの日も一日中バスケットをしていた記憶があります。
自主練習の途中や体育館での練習のあとにトレーニングを入れてもついついサボってしまうこともありますよね。
桐光学園バスケ部は確実にトレーニング成果をあげるために
トレーニングは技術練習の前という方法をとっているんですね。
実は私は筋トレやりたくない派だったので、この作戦を取られたら困っただろうなとか考えてしまいました。
強豪校でもサボってしまうことがあるのはビックリです!
桐光学園バスケ部監督の髙橋正幸とは!~バスケ女子の考察~
・なかなか勝てなかったチームを激戦区神奈川のトップに押し上げました。
・神奈川県川崎市の百合丘出身の髙橋正幸監督、小学校時代は野球少年でした。
・体育の先生になって野球を教えるつもりで日体大に行ったのに、バスケ部の監督になりました!
・髙橋正幸監督はバスケットのオールコートをホームセンターの板で作ろうかと考えるほど良い監督!
・選手はラグビーみたいな感じで育てる!
・桐光学園バスケ部のトレーニングは技術練習の前にやる!
今回は桐光学園バスケ部の髙橋正幸監督を紹介しました。
勝てなかったころは強いチームを見習うことで力をつけてきた桐光学園。
インターハイでも上位の常連校になる日が楽しみですよね。
桐光学園についてはほかのブログでもたくさん紹介しているので、見て行ってくださいね!
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